◆重症虚血肢 |
糖尿病のコントロールをすると共に、診療所を受診する際に採血と問診だけではなく、必ず足を診るように意識している施設を受診することが予防につながります。
重症虚血肢は進行が速い疾患ですから少しでも足に異常がみつかれば早めに対処して酷くなる前に治療をすることが重要になります。
透析の場合も数時間透析を受けている間に必ずフットケアをおこない、足を診断し、足の虚血の状態を評価して異常を感じたらすぐに専門の病院に相談をする体制を整えることが大切です。
まずは虚血の状態を診断します。皮膚の灌流圧を測る機械があり、ある一定の数値以下であれば傷が治らないという評価ができます。
ですから傷がなかなか治らずに受診される患者さんはまず灌流圧を測り、数値によって血流を良くする必要があれば血行再建を検討することとなります。
潰瘍、壊疽があっても虚血が原因かどうかを診断するためには、かかりつけの先生に足の脈を触れていただいて脈が触れなければ虚血を疑い、専門の病院での検査が必要となります。
潰瘍、壊疽になっても診断が遅れて傷が治らずどんどん酷くなり、悪臭がしてからやっと専門の病院を受診すると治療が非常に難しくなります。
ですからできるだけ早期に専門の病院を紹介してもらうことが重要です。
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