自覚症状がわかりづらいから
放置して合併症なんてことに!
糖尿病は自覚症状がほとんどなく、つい放置
してしまいたくなります。しかし、きちんと
治療をしないと、様々な合併症を引き起こす
病気です。血糖コントロールを良好に保てば、
健康な人と変わらない生活ができます。
まずは肥満の解消を!
肥満は糖尿病を悪化させ、動脈硬化がすすんでしまったり、
糖尿病の合併症である狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞
などが起こりやすくなります。
自分の標準体重や肥満のレベルを把握し、食事療法や、
運動療法を行なって行きましょう。
1週間に3日程度は
ウォーキングの習慣を!
糖尿病に効果的な運動は食後1時間~1時間半後の有酸素運動です。
消費エネルギーに換算するとほぼ160~240kcalの消費が望ましいとされています。
![[筋力トレーニング]※きつすぎるものは危険+[持久力を高めるトレーニング]](style/img/associate/sec02_img01.gif)
血糖値を有効に下げる、安定的に下げるためには、最初に筋力トレーニングをしっかり行って。
その後に持久力を高めるようなトレーニング(エアロビックなトレーニング)をすると効果的です。
![☆ケガをしないためにも準備体操、整理体操![ウォーミングアップ]+[筋力トレーニング]+15分以上[(激しくないもの)有酸素運動]+[クーリングダウン]](style/img/associate/sec02_img02.gif)
とにかく身体を動かす事が大切で、
毎日の生活の中でこまめに動くようにしましょう。
運動時の注意点
糖尿病の場合、運動をするときに注意して欲しい点がいくつかあります。
●糖尿病性網膜症が発症している場合
●糖尿病性腎症が発症している場合
●足に壊疽や潰瘍が発生している時
●血糖値がコントロールがうまくできていない時
上記のような症状がある場合、間違ったやり方で運動を行うと、糖尿病を悪化させたり、心筋梗塞の
発症などの思いがけない事故を引き起こすことがあります。
合併症がある時には運動療法をはじめる前に、必ず医師に相談してから始めましょう。
自分の症状きちんと把握
日ごとのコントロール!
お酒は飲んでもよいの?
アルコールはそれ自体が高カロリーであるばかりか栄養価が殆どありません。糖尿病の患者さんがアルコールを控えたほうがよい理由は、アルコールが血糖を調節するホルモンであるインスリンの分泌や働きを妨げて、血糖コントロールを悪くするからなのです。
また、アルコールが入るとついつい食べすぎて、肥満の原因や糖尿病を悪化させることにつながります。しかし、仕事上での付き合いで、お酒の席をすべて断るわけにもいきません。お付き合いでお酒を飲むときには、セルフコントロールをしたうえでほどほどに楽しみ、つまみは油っぽいものを避け、豆腐や野菜類などを選びましょう。また、夜9時以降の食事は控え、夜食はとらないなど、毎日の行動にあわせて工夫するようにしましょう。
外食したりしてもよいの?
食事に関しては他の人と全く同じようにして飲んだり食べてたりしたら、それは多分血糖のコントロールはうまくいきません。自分がどのくらい食べたら血糖値が上がってしまうのか、認識できるようにしておきましょう。
特にインスリン注射をされている方の場合にはいったいどういう物を食べた時に血糖値が上がるのか、どういうタイミングでインスリンを打ったらいいのか、やっぱりその点をしっかりマスターする事が大事です。
間食しても大丈夫?
お菓子やジュース類などはカロリーの高いものが多く、血糖コントロールが乱れる原因となりますので、食べないようにしましょう。
おなかがすいてしまってつらい方は、間食も食事として位置づけ、1日の摂取エネルギー量の範囲内でとるようこころがけましょう。適量の果物や、牛乳を間食としてとるのがよいでしょう。
間食の量やタイミングについては、患者さんによって治療方針が異なりますので、主治医に相談しましょう。